我塾講師の独り言

毎週一回は更新していきます。
我塾の講師(もちろん塾長も例外ではありませんぞ)が順番に更新していきます。誰のブログかお楽しみに^^


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作文と論文と
2009年12月9日(水)
先月の初旬でしたか。
高校三年生になる元塾生がふいに塾に訪ねてきました。
なんでも「大学の公募推薦に応募」したけど「論文が書けないToT」のだそうです。
中学生の頃から一本気な子でしたから、さぞや思い余ってうちに来たのでしょう。なんとか力になってあげたいけどなぁ・・・。
だけど、日にちが足りないかもなぁ。
それが本音でした。

「じゃぁ、一本見せてみろよ」
「はいっ!」と元気よく取り出した‘論文‘は見事なまでの作文でした・・・・。
・・・・・こ、これは・・・・。
絶句する我々の顔を交互に見ている彼女のドングリ眼。
事態は逼迫していることを、どう伝えていいのか、言葉を捜してしまいました。

人になにかを伝えること。
まして心の中を伝えていくのは難しいです。
メールの絵文字が文化として定着した現在では尚のことでしょう。
どっぷりと、そんな便利な言葉に浸っている彼女らの世代には「文」そのものでさえ難しいのかもしれません。

作文とは、語義そのままです。
つまり「文を作る」こと。
苦手にする生徒も多く、1マスも書けない生徒も少なからずいます。
でも、そんなときはむしろ「文を作る」ことから離れて、「言いたいこと」を「自分の言葉」で書かせてみたらいいと思います。
文を整えるのは後からでもできます。
まずは自分の心の中身を恥ずかしがらずに見せることが大事だと思います。
誰かに伝えたいこと。
それは必ず誰にでもあります。だからこそ、「誰に」「何を」伝えるかが問題であって、「どんな風に」伝えるのかは、後の問題です。

「あのね、今日ね、学校でね・・・」
子供たちの会話をそのまま文にしてくれたら、きっといい作文になるのではないかと思うのです。

では論文は?
根本的に違うものですよね。
感情を排し、論理的に筋道を立て、しかも読み手に理解してもらわなければならないのが論文ですから。
説得力のある「論」には、当然ながら「根拠」が必要です。
「ビミョー」とか「なんとなく・・・」といった曖昧な表現を多用する世代には難しくて当然ですね。
でも私は「作文」でいいのだと思います。
「どうしてそう考えたのか」と、「どうしてそう思ったのか」とは結局のところは同じです。
つまるところ、書くことについての「動機」は同じなんでしょうし。

書きたいことを存分に書く。
それこそが作文名人・論文名人の第一歩です。
未来の大作家、大評論家はもしかしたらすぐそこにいるかもしれませんね^^

と・こ・ろ・で
その高校生。
およそ三週間、来る日も来る日も私たちに「ダメ出し」されつつ、1日10本のノルマをこなして見事に合格いたしました。
彼女の努力と根性に涙がでました。

おめでとう。
いい大学生になれな^^
作成者 チーム我塾 : 2009年12月9日(水) 21:18 [ コメント : 0]


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